≫松屋銀座バイヤー 黒岩真一さんインタビュー(第25回コンペ松屋銀座賞を振り返って)
2014年11月に受賞した作品(デザイン画)は約4カ月の開発期間を経て素敵な商品に!
■2014年10月29日
台東区浅草で第25回デザイン画コンペの最終審査が行われました。3,000点を超える作品の中から松屋銀座賞に選ばれた1点は関 真理さんがデザインしたバッグ「想い」です。この作品は、カバン・バッグ部門の最優秀賞も同時に受賞し、バイヤーだけでなく産地のものづくりのプロの支持も多く集めました。
真剣に意見を述べるゲスト審査員の鴨志田氏(ユナイテッドアローズクリエイティブディレクター)
関さんの作品は3,000点を超える作品の中から選ばれました!
■2014年11月7日
台東区蔵前にて表彰式が開催されました。受賞者の関さんはこの時初めて自分の作品の受賞を知りました。懇親会では松屋銀座バイヤーの黒岩さんと歓談する関さんの姿が。
■2014年11月27日
いよいよ商品開発がスタートします。今回製作を手掛けるのは、国内でも屈指の腕を誇る浅草橋のハンドバッグメーカー、筒井さんです。アジャスターの調整機能をどのように処理するかがこの日の大きな課題となりました。
メーカーの筒井さんに自分で作成した模型を元に一生懸命説明をする関さん
松屋銀座の黒岩バイヤーも売場視点で熱心に意見を述べます
筒井さんはプロとして厳しいアドバイスもします
真剣に話を聞く関さん
筒井さんも丁寧に、時には熱く接してくれました
■2015年1月9日
ファーストサンプルが完成しました。デザイン画をほぼ忠実に表現しており、関さんも黒岩さんも筒井さんの確かな技術に感動していました。ただし、想定よりもハンドルが動かしにくく、調整機能に課題を残しました。
■2015年2月10日
修正点を反映させたセカンドサンプルが完成。調整機能は満たすものの、見た目がデザイン画から離れてしまったため、本来のデザイン画を活かしたシンプルなデザインのまま調整機能は最小限にすることに。
調整にベルト金具を用いたセカンドサンプル。全体的にデザイン画とは異なるイメージに
■2015年2月末
ついに商品が完成しました!カラーバリエーションでゴールドとグリーンも製作します。デザインはもちろん、細部も革の色だけでなくファスナー、縫い糸、内装のポケットの仕様に至るまで関さんのこだわりを反映して決定しました。
完成した商品を実際に手にして嬉しそうな関さん
■2015年4月15日
そしてお披露目の時を迎えます。銀座の店頭でメーカーの筒井さん、黒岩バイヤー、そして関さんのそれぞれの「想い」の詰まった商品が販売されます。2週間で半分以上が売れ、お客様からも非常に好評でした!
この度、受賞したことにより、商業デザインをする為の自信へと繋がりました。私がデザインした-想い-を商品化してゆく中で、使う人々にとって心地の良いバッグにする為に、メーカー様やバイヤー様と話し合い吟味したことで素晴らしい商品が完成したと思います。
デザイン画にある「想い」というタイトル通り、デザインが生まれたスト ーリーが明確でした。消費者へのアプローチまで考え抜かれたデザインだ ったと思います。
以上が松屋銀座賞の受賞から商品化されるまでの流れです。
自分の描いたデザイン画が実際に「商品」として有名百貨店に並ぶ・・・
夢のような経験ができる松屋銀座賞は今年も実施します!あなたも自分のデザインを商品にしてみませんか?皆様のチャレンジをお待ちしています!